11月1日、修道館ホールにおいて体育部主催による救命救急講習会が開催されました。東京防災救急協会、東京消防庁、世田谷消防団の方々のサポートと世田谷学園の協力のもと、保護者58名が講習を受けました。
講習会は、前半はテキストや動画を用いた座学、後半は2-3人のグループに分かれてレサシアンという人形を用いた心肺蘇生法とAEDの使い方を習得する実習とで構成されており、あっという間の3時間でした。
心肺蘇生には技術と持久力が必要で思ったより体力を消耗すること、AED(自動体外式除細動器)は電源を入れたらその後は音声メッセージどおりに行動すればよいので簡単に使用できること、など実感することができました。また、感染症流行期の心肺蘇生法や異物を飲み込んで窒息を起こした人に対する処置法、出血時の応急的な止血法なども教えていただき、大変勉強になりました。
講師のお話の中で、救急要請をした際に救急車が到着するまで平均で約10分かかるため、その間に応急手当ができるかどうかが救命結果に大きく影響するとの説明がありました。実際にそのような場面に出会った場合、とっさに対応することはためらいも大きいと思いますが、命を守るため、講習会で学んだことを生かして周囲の方と協力し行動したいと感じました。
講習会の終わりには受講者に救命技能認定証が交付され、参加者が引き締まった表情で認定証を受け取っていたことが印象的でした。
今後も救命救急講習会が継続的に開催され、多くの保護者に参加していただくことで命を守る輪がさらに広がることを願っています。