青空澄み渡る11月4日(火)、鶴見駅からほど近い曹洞宗大本山總持寺にて2年ぶりの特別参拝が行われました。
曹洞宗は、中国から坐禅を中心とする仏法を日本にお伝えになった道元禅師ご開山の永平寺と、道元禅師の教えを全国に広められた瑩山禅師ご開山の總持寺を大本山としています。
隔年で行われてきたこの總持寺特別参拝。コロナ禍で開催されない年が続きましたが、2年前に再開され、今年も多くの賛助会員・三心会員の皆様にご参加いただきました。

總持寺の総門である三松関を抜け、まだ緑の木々に縁取られた参道を通り、左右に金剛力士像が置かれた大きな三門を抜けると總持寺の様々な建物や門が見えてきます。ディズニーランドと同じくらいの広大な敷地には仏殿や大祖堂など数々の建物があり、鶴見大学などの学校施設も含まれています。




まずは三松閣に集合し、法話をお聞きしました。
總持寺は元は石川県の能登にありましたが、1898年の火災を機に1911年に現在地へ移転したとのことです。能登の總持寺は祖院として残っています。
お母様の観音信仰に薫育された瑩山禅師は幼くして出家し勉学と修行に励まれ、曹洞宗の教えを全国に広められました。瑩山禅師のお母様が禅師の心が穏やかになるようにと毎日祈っていた念持仏は、今も瑩山禅師が開山した永光寺に祀られているとのことです。
法話をお聞きする中で、その長い歴史に思いを馳せることができました。日々感謝を忘れずその思いをつないでいくことが大切だと改めて感じました。
法話の後は、諸堂拝観。香積台の大黒様や大しゃもじと大すりこぎ棒、書院の襖や板戸の日本画が美しい紫雲臺、千畳敷の大祖堂、仏殿、ピカピカに磨かれた長廊下などなどご案内いただきました。どこをとっても素晴らしい境内でした。



次に点心と呼ばれるお食事を、作法を教えていただきながらいただきました。
修行僧の方々が心を込めて作ってくださった精進料理は美しく、素材を感じながら大変美味しくいただきました。

最後は坐禅。
導師様のご指導で静かに自分と向き合いました。坐禅はどこででもできるので、日々の暮らしの中に取り入れてはとのこと。
今回私は椅子に座って参加させていただきましたが、心落ち着く体験となりました。

素晴らしい天気にも恵まれ、大変貴重な時間を過ごすことができました。次の特別参拝にもぜひ参加させていただきたいと思っております。
